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【わかりやすく解説】メジャーリーグ2026年ロックアウトはなぜ起こる?最大の原因「サラリーキャップ」問題を徹底解剖!

目次

2026年オフにロックアウトが心配される背景 🤔

今のルール「労使協定」とは?

まず、なぜ2026年のオフシーズンが注目されているのか、その基本からお話しさせてくださいね。メジャーリーグには、「労使協定(ろうしきょうてい)」という、とても大切なルールブックがあります。これは、メジャーリーグ機構(MLB、つまりオーナー側・経営者側)と、メジャーリーグ選手会(MLBPA、つまり選手たちの組合)との間で結ばれる「お約束事」なんです。

この協定には、選手の最低年俸はいくらにするか、フリーエージェント(FA)になれる条件、ぜいたく税(たくさんお金を使う球団へのペナルティー)の基準、さらにはプレーオフの出場チーム数や、ピッチクロックのような試合のルール変更に至るまで、メジャーリーグを運営する上でのほぼ全ての重要事項が細かく定められています。

実は、2021年のオフシーズンにも、この労使協定が期限切れになり、新しい協定がなかなか決まらなかったために「ロックアウト」が発生しました。あの時も、春のキャンプが始まるのが遅れたり、シーズン開幕がどうなるかヒヤヒヤしたりと、ファンとしては本当に心配な日々でしたよね…。

そして、その2021年オフの交渉の末に新しく結ばれたのが、現在の労使協定なんです。この協定の有効期間は、2022年シーズンから2026年シーズンまでの「5年間」。つまり、その期限が切れるのが、2026年の12月1日なんです。

期限が切れるということは、それまでに「次の5年間(2027年シーズン以降)の新しいルール」を、再び経営者側と選手会が話し合って合意しなければならない、ということ。もし、この話し合いがまとまらない(決裂した)場合、経営者側が施設を封鎖し、選手たちを締め出す「ロックアウト」という手段に出る可能性があるんです。選手たちもプレーしたくてもできなくなってしまいますし、球団の施設も使えなくなってしまいます。これが、2026年オフにロックアウトが心配されている、直接的な「タイミング」の理由なんですね。

2021年オフのロックアウトとは違った対立点

2021年オフのロックアウトを覚えている方は、「あの時も大変だったけど、結局は合意したんだから、2026年も大丈夫じゃない?」と思われるかもしれません。あの時は、主に選手の最低年俸の引き上げや、ぜいたく税の基準額をどうするか、といった「お金の調整」が主な論点でした。

しかし、今回2026年オフに予想されている対立は、前回とは少し「質」が違う、もっと根深い問題が中心にあると報じられています。それが、次に詳しくお話しする「サラリーキャップ制度」を導入するかどうか、という点なんです。

2021年の交渉でも、もちろんお金に関する厳しい話し合いはありましたが、最終的にはお互いが歩み寄れる「調整」の範囲内でした。でも、2026年に議論されるであろうサラリーキャップは、「制度そのものを根本から変える」という大きな変更点です。

選手会(選手側)にとっては、自分たちの収入の上限を決められてしまうかもしれないという、絶対に譲れないラインだと考えられています。一方で、経営者側(特に一部のオーナー)にとっても、今のままでは球団間の格差が広がるばかりだという強い危機感があります。

このように、お互いにとって「これだけは譲れない」という根本的な部分での対立が予想されるため、2021年の時よりも交渉はさらに難航し、ロックアウトも避けられないのではないか…と、アメリカのメディアなどでも強く懸念されているんですね。選手会の専務理事が「ロックアウトを予想している」といった趣旨の発言をしたとも報じられており、ただの噂というレベルではなく、かなり現実的な問題として捉えられているのが現状です😥💦


ロックアウト最大の原因?「サラリーキャップ」を巡る対立 💸

経営者側(オーナー)が導入したい理由

では、なぜ経営者側(オーナー)は、そこまでして「サラリーキャップ」を導入したいと考えているのでしょうか。その背景には、近年のメジャーリーグにおける「球団間の経済格差」と「戦力均衡」の問題があります。

現在のメジャーリーグには、アメリカの他のプロスポーツ(例えばアメフトやバスケ)にあるような、「各チームが選手に支払える年俸総額の上限(サラリーキャップ)」というものが、厳密には存在しません。

その代わりに「ぜいたく税(CBT=Competitive Balance Tax)」という仕組みがあります。これは、「この金額を超えて選手に年俸を払ったら、超えた分に対してペナルティーとして税金を払ってくださいね」というルールです。いわば「ソフトキャップ」とも呼ばれています。

しかし、このぜいたく税は、本当にお金持ちの球団にとっては、あまり大きな抑止力になっていない、というのが現状です。例えば、近年でいうと、大谷翔平選手や山本由伸選手といったスター選手たちと次々に大型契約を結んだドジャースのように、潤沢な資金を持つチームは、高額なぜいたく税を支払うことを覚悟の上で、どんどん補強を進めることができます。

ドジャースのこうした動きは、もちろんルール上まったく問題ありませんし、ファンにとっては夢のような強いチームができて嬉しいことでもありますよね✨ ただ、メジャーリーグ全体で見ると、他の中小規模の球団のオーナーたちからは、「これでは一部のお金持ちチームばかりが強くなってしまい、リーグ全体の競争が面白くなくなる(=戦力が均衡しない)」という不満が強まっているんです。

また、一部のチームが選手の年俸を吊り上げると、市場全体の相場が上がり、他のチームも優秀な選手を確保するためにより多くのお金を払わなければならなくなり、経営が圧迫される、という側面もあります。

こうした背景から、「ぜいたく税のような中途半端なものではなく、全チーム共通の『ここまでしか払えません』という厳格な上限(ハードキャップ)=サラリーキャップを導入すべきだ」という声が、経営者側、特に中小球団のオーナーを中心に強まっているのです。これが、2026年の交渉で経営者側が強く要求してくると予想されている、最大のポイントなんですね。

選手会(プレーヤー)が絶対に反対する理由

一方で、選手たちで構成される「選手会(MLBPA)」は、このサラリーキャップ導入に対して、歴史的に「断固反対」の姿勢を貫いています。選手たちにとって、サラリーキャップは絶対に受け入れられない制度なんです。

なぜなら、選手たちから見れば、サラリーキャップは「自分たちの価値(年俸)に、人工的な上限を設けるもの」に他ならないからです。メジャーリーグは実力主義の世界。素晴らしい成績を残した選手が、市場で自由に評価され、高い契約を勝ち取るのは当然の権利だと考えています。

もしサラリーキャップが導入されたら、どんなにすごい活躍をした選手でも、「チームの総年俸枠がもういっぱいだから、あなたにはこれ以上払えません」ということになりかねません。これは、選手の「稼ぐ権利」を不当に制限するものだと、選手会は強く主張しています。

また、選手会は「そもそも球団間の格差が問題だと言うなら、サラリーキャップで選手に上限を課すのではなく、ぜいたく税などで集めたお金をもっと中小球団に分配する(収益分配)ルールを改善するほうが先決ではないか」とも考えています。

選手会は、メジャーリーグの歴史の中でも、過去にストライキ(選手側が試合をボイコットすること)も辞さないほど、オーナー側と激しく対立しながら、選手の権利(特にFA制度など)を勝ち取ってきたという強い誇りがあります。その歴史的経緯からも、「サラリーキャップ導入」は、選手会の存在意義そのものに関わる、絶対に飲めない条件だと考えられているんです。

このように、経営者側は「戦力均衡のためにキャップが必要」と主張し、選手会は「選手の権利を守るためにキャップは絶対にダメ」と主張する。この両者の溝は非常に深く、どちらも簡単に折れることは考えにくいため、2026年オフの交渉は極めて難航すると見られているんですね…。


2027年シーズンはどうなる?考えられる影響 😥

交渉が難航した場合のシナリオ

もし、2026年12月1日の労使協定の期限までに新しい協定が結べなかった場合、何が起こるのでしょうか。

まず、経営者側(MLB)が「ロックアウト」を宣言する可能性が最も高いと見られています。ロックアウトが始まると、全ての球団施設が閉鎖され、選手は練習もできなくなります。そして、最もファンに影響があるのが、FA(フリーエージェント)交渉やトレードなど、すべての選手の契約ごとが「完全ストップ」してしまうことです。

2026年のオフシーズンといえば、例えばドジャースの大谷翔平選手が、契約見直し(オプトアウト)の権利を行使できる最初のタイミングでもありますし(※行使するかは分かりません!)、他にも多くのスター選手がFA市場に出る可能性があります。そうした選手たちの移籍交渉も、すべて凍結されてしまうんです。

交渉が長引けば、2027年のスプリングトレーニング(春季キャンプ)の開始が遅れます。さらに長引けば、2021年の時のように、レギュラーシーズンの開幕も遅れ、試合数が削減される可能性が出てきます。

そして、アメリカのメディアの一部では、「最悪のシナリオ」として、もしサラリーキャップを巡る対立が本当に決定的で、どちらも一歩も引かない場合、2027年シーズンが丸ごと中止になる可能性さえある、といった報道も出ています(Number WebやFull-Countなどの日本のメディアでも、そうした米国の報道が紹介されています)。

これはもちろん最悪のケースであり、そうなってほしくないと誰もが願っていますが、それだけ2026年の交渉が「重大な分岐点」になると見られている証拠でもあります。1994年から1995年にかけて選手会がストライキを行った結果、ワールドシリーズが中止になったという、メジャーリーグの「暗黒時代」を思い出すファンも少なくありません。

私たちファンにできることは多くありませんが、まずはこうした背景や問題を正しく理解し、選手たちもオーナー側も、メジャーリーグという素晴らしいスポーツの未来のために、賢明な判断をしてくれることを祈るばかりです。何よりも、選手たちが安心してプレーし、私たちがその姿を応援できる日常が、2027年以降も続くことを心から願っています。

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この記事を書いた人

らむねのアバター らむね サイト管理人

WEBの世界が好きで最近はvtuberにハマっています。いろいろな記事を書いていきます。vtuber中心だけどそれ以外も書いていきます!

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