毎日を何となく過ごしていませんか?「今のままでいい」「考えるのは面倒」と思っている人も多いかもしれません。でも、それは将来の自分にとって、本当に良いことなのでしょうか。今回は、何も考えずに生きることのリスクと、より良い人生を送るためのヒントについてお話しします。
何も考えていない人の特徴とは
日々を漫然と過ごしてしまう
「今日も一日が終わった」「気づいたら休日が終わっていた」そんな経験はありませんか?何も考えずに過ごしている人の特徴の一つは、時間の使い方に無頓着なことです。
朝起きて、学校や仕事に行き、帰ってきてスマートフォンを見ているうちに一日が終わる。休日は寝て、動画を見て、ゲームをして過ごす。そんな生活を続けていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
目的もなく毎日を過ごしていると、「なんとなく」が習慣になってしまいます。「なんとなく」この部活に入った、「なんとなく」この習い事を続けている、「なんとなく」この進路を選んだ…。そうやって物事を深く考えずに決めてしまうと、本当に自分がやりたいことや、自分に合っていることを見失ってしまう可能性があります。
また、漫然と過ごしている人は、自分の行動を振り返ることが少ないため、同じ失敗を繰り返しやすい傾向があります。テストの点が悪かった原因を考えない、友達との関係がうまくいかない理由を分析しない。そのため、成長の機会を逃してしまうことも多いのです。
周りの意見に流されやすい
何も考えていない人のもう一つの特徴は、周りの意見に流されやすいことです。自分の意見や考えを持っていないと、友達や家族の意見をそのまま受け入れてしまいがちです。
たとえば、友達が「この服かわいい!」と言えば、自分の好みとは関係なく「かわいい!」と同意してしまう。みんなが夢中になっているものは、自分も好きになろうとする。そういった行動が習慣になってしまうと、次第に「本当の自分」が分からなくなってしまいます。
また、周りの人からのアドバイスも、きちんと自分で考えることなく受け入れてしまいがちです。「この進路が良いよ」と言われれば、自分の適性や興味を考えることなく、その道を選んでしまう。そうすると、後になって「この選択は本当に正しかったのかな」と悩むことになるかもしれません。
自分で考えることをせず、いつも他人の意見に従っているだけでは、主体性が育ちません。将来、重要な決断をする場面で困ってしまう可能性があるのです。
何も考えていない生活を続けるとどうなるの?
将来の選択肢が狭まってしまう
何も考えずに生活を続けていると、気づかないうちに将来の可能性を狭めてしまうことがあります。なぜなら、物事を深く考えずに決めてしまうと、その時は楽でも、後になって後悔する選択をしてしまう可能性が高いからです。
例えば、勉強が苦手だからという理由で、苦手な科目から逃げ続けていると、進学や就職の際に選択できる道が限られてしまいます。「この仕事に就きたい」と思っても、必要な資格や知識が不足していて、諦めざるを得ない状況になるかもしれません。
また、新しいことにチャレンジする機会があっても、「面倒くさい」「失敗するかもしれない」という理由で避けていると、貴重な経験を逃してしまいます。様々な経験は、将来の選択肢を広げるためにとても重要です。
今の楽しさや便利さばかりを優先して、将来のことを考えないでいると、気づいた時には取り返しのつかない事態になっているかもしれません。特に10代は、将来の可能性を広げるためにとても大切な時期です。この時期に何も考えずに過ごしてしまうのは、とてももったいないことなのです。
後悔する場面が増える
何も考えずに生きていると、「あの時、もっとちゃんと考えておけば良かった」と後悔する場面が増えていきます。
たとえば、テスト前に計画を立てずにダラダラと過ごしてしまい、結果が悪かった時。友達との約束を適当に決めてしまい、後で重要な予定と重なっていたことに気づいた時。進路を決める時に十分な情報収集をせず、なんとなく決めてしまった結果、自分に合っていないことに気づいた時…。
このような後悔は、その時に少し立ち止まって考えることで、防ぐことができたかもしれません。でも、考えることを習慣にしていないと、つい目の前のことだけで判断してしまい、将来の影響まで想像できないのです。
また、何も考えずに他人の意見に流されて決めたことは、特に後悔が大きくなりがちです。なぜなら、それは完全に他人任せの決定だったからです。「自分で考えて決めたことなら、たとえ失敗しても次に活かせる」と前向きに捉えることができますが、「言われるままに決めたこと」は、失敗した時の後悔が大きくなってしまいます。
考えて生きるために必要なこと
自分と向き合う時間を作る
より良い人生を送るためには、自分と向き合う時間を持つことが大切です。といっても、難しく考える必要はありません。
まずは、毎日10分でも良いので、静かに自分と向き合う時間を作ってみましょう。例えば、寝る前のひと時を使って、その日にあったことを振り返ってみるのです。「今日は何が楽しかったかな?」「どんなことで困ったかな?」「明日はどんなことをしたいかな?」
このように自分の気持ちや行動を振り返る習慣をつけることで、自分の本当の気持ちや、やりたいことが少しずつ見えてくるはずです。また、失敗や困ったことを振り返ることで、「次はこうしよう」という改善点も見つけやすくなります。
日記をつけるのも、自分と向き合うための良い方法です。文章を書くことで、モヤモヤとした気持ちが整理されたり、自分の考えがはっきりしてきたりすることがあります。スマートフォンのメモ機能を使っても、ノートに手書きしても、自分のやりやすい方法で構いません。
小さな目標から始めよう
いきなり大きな目標を立てるのは難しいものです。まずは、身近な小さな目標から始めてみましょう。
例えば、「明日は休み時間に保健室に行って、気になっている看護師の仕事について聞いてみよう」「今週末は図書館で興味のある分野の本を2冊借りてみよう」「来週のテストでは前回より5点上げることを目指そう」といった具合です。
小さな目標なら、達成するためのステップを考えるのも比較的簡単です。また、小さな目標を達成できた時の喜びは、次の目標に向かう原動力になります。
目標を立てる時は、具体的に考えることが大切です。「勉強を頑張る」という漠然とした目標では、何をすれば良いのかわかりません。でも、「毎日30分は机に向かう」「苦手な英単語を3つ覚える」といった具体的な目標なら、行動に移しやすいですよね。
最初は完璧を目指す必要はありません。少しずつでも、考えて行動する習慣をつけていくことが大切なのです。そうすることで、自分の人生を自分でコントロールできるようになっていきます。
何も考えずに生きるのは、確かに楽かもしれません。でも、それは将来の自分にとって、決して幸せな選択とは言えないのです。今日から、少しずつでも「考えて生きる」ことを始めてみませんか?きっと、未来の自分に感謝されるはずです。
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